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林野火災の基礎知識

林野火災とは

林野火災とは、森林や原野、牧草地といった山林・野原で発生する火災の総称です。一般的に「山火事」と呼ばれるものは、この林野火災に該当します。都市部の建物火災とは異なり、広大な範囲に燃え広がりやすく、消火活動が困難になるケースも少なくありません。

林野火災が発生すると、樹木や下草が焼失するだけでなく、野生動物の生息地が失われたり、土壌が露出して土砂災害のリスクが高まったりするなど、生態系や周辺住民の生活に深刻な影響を及ぼします。

日本での発生状況

日本では毎年1,000件以上の林野火災が発生しています。令和6年版 消防白書によると、令和5年(2023年)の林野火災の出火件数は1,299件で、焼損面積は844ヘクタールにのぼりました。前年と比較すると60件の増加となっています。

日本の林野火災は海外の大規模な森林火災と比べると焼損面積は小さい傾向にありますが、それでも人命に関わる事態が生じることがあり、同年の死者数は8名と報告されています。また、近年は気候変動の影響もあり、大規模化する事例も見られます。令和5年には福島県や長野県で100ヘクタールを超える大規模な林野火災が発生しました。

発生しやすい時期

林野火災は1年を通じて発生しますが、特に冬から春にかけて(1月~5月)に集中する傾向があります。全体のおよそ7割がこの時期に発生しているとされています。月別では3月が最も多く、次いで4月、2月の順です。

この時期に多発する理由として、以下の気象条件が重なることが挙げられます。

発生しやすい気象条件

林野火災の発生・延焼には、気象条件が大きく関わっています。特に次のような状況では注意が必要です。

当サイト「山火事 乾燥チェッカー」では、降水量データと注意報の発令状況を組み合わせて、地域ごとのリスクレベルを判定しています。

林野火災を知ることの大切さ

林野火災は自然発火よりも人為的な原因で起きることが圧倒的に多く、正しい知識と注意を持つことで防ぐことができます。乾燥した時期に山や野原に入る際は、火の取り扱いに細心の注意を払い、気象情報をこまめに確認することが重要です。

出典・参考:

総務省消防庁「令和6年版 消防白書 - 林野火災の現況と最近の動向」(https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r6/chapter1/section4/para1/68064.html

林野庁「日本では山火事はどの位発生しているの?」(https://www.rinya.maff.go.jp/j/hogo/yamakaji/con_1.htm

林野庁「山火事のおきやすい時期はいつ?」(https://www.rinya.maff.go.jp/j/hogo/yamakaji/con_2.htm

最終更新日: 2026年3月24日